むかし祖父母が働いていた工場がなくなり、空き地になっていた実家の1階の一部を
大学卒業のタイミングで、アトリエとして改装することになりました。
親戚のリフォーム業者に依頼し、刷り台と洗い場と簡易製版機を作っていただき
恵まれた環境で、11年ほど支えられてきました。
2014年に実家付近の風景をテーマにした「愛着 from a grayish town」を発表しました。
https://aosansyo.info/collection/2014ss/
2015年に初めてオープンアトリエを開催しました。
https://aosansyo.info/news/openatelier-first/
この時かなり売上があり、手応えを感じたのを覚えています。
それからはオープンアトリエに加え、新作の展示会なども時々アトリエで行うようになりました。
毎回のように来てくださる方、時々来てくださる方、遠方から来てくださる方、学生時代からの友人、当時の会社の同僚など。
いろんな方がワークショップやお買い物を楽しんでくださって幸せでした。
2019年、車庫のシャッターに絵を描きました。妹も手伝ってくれました。
2020年、両親の意図で外壁工事を行い、ボロかった外壁が綺麗になりました。
2021年のある日、家の地主が変わるという話が来ました。
梅田に程近い立地、毎日どこかで工事の音が聞こえるような場所で
その流れがうちにも来てしまいました。
そして引っ越しと、現在の家を解体することが決まりました。
父が定年退職、私はブランド10周年を迎えて
新しい生活というタイミングかもしれません。
寂しい気持ちもありますが、色んなことを見直すいい機会でもあると感じています。
豊崎アトリエでの出会いや生活を忘れず大切にしながら
引っ越し先でもaosansyoの商品を作っていきたいです。
引っ越し先は大阪の摂津市というところで、閑静な住宅地です。
今後はシルクスクリーン手刷りの分量を減らして
その分、他の技法で作るものを増やしていこうと考えています。
また、不定期にどこか場所を借りて展示会をしたり、イベント出店もします。
オンラインストアには注力していきたい。
というわけで、まあ、ガラッと変わるわけではなく、引き続きやっていきます。
今後ともよろしくお願いします。
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